about ORCHESTRA HA’MON

オーケストラ HA’MON について

当団は1997年に発足し、翌年6月の第1回演奏会を皮切りに、基本的に年に2回の定期活動を行っております。

比較的大規模な編成の作品を取り上げるシーズンに、アンサンブルの喜びとオーケストラの機能的な訓練を主眼におく中規模編成の曲を取り上げるシーズンを織り交ぜながら、幅の広い音楽作りができるオーケストラを目指しています。

年に2回の定期演奏会は、すみだトリフォニーホール、東京芸術劇場コンサートホール、ミューザ川崎シンフォニーホールなどの首都圏の主要ホールで行われ、これまで指揮者の佐藤俊太郎氏、田中良和氏、冨平恭平氏、長田雅人氏、橘直貴氏、松尾葉子氏などと共演。2008年1月には創立10周年記念演奏会をサントリーホールで開催、2010年にはクラシックの枠にとどまらないポップスコンサートを行い、また2012年にはチェロの遠藤真理氏、ヴィオラの山田那央氏をソリストとして招いてリヒャルト・シュトラウス作曲の交響詩『ドン・キホーテ』を演奏するなど、今後も精力的な活動を予定しております。

設立の経緯

当団創設時(1997年)にコンサートマスターを務めた古川賢志氏(当時ボストン大学留学中)がアメリカの高校生・大学生のオーケストラ活動を取り巻く環境が大変すばらしいことに感銘を受け、音楽を作るためのより豊かな土壌を日本に作ることを目指して、新しいオーケストラを組織することを考えました。

1997年7月にアメリカ・ボストンにおける、タングルウッド音楽祭(Tanglewood Music Festival)のヤング・アーティスト・オーケストラにコンサートマスターとして参加し、指揮者の佐藤俊太郎氏に出会った際、その計画を佐藤俊太郎氏に相談したところ、思いがけない賛同を得て、記念すべき第1回演奏会の指揮を引受けていただけることになりました。

デザインとハモン(Ha’monの由来)「なんで“ハモン”なの?」

JR中野駅近くの某ファミレスでの企画会議にて。(当時のメンバーは19歳~20歳) 「波紋がいいよ」某ビオラ弾きのA君。全会一致にて決定。その後カタカナにしてみたり、ひらがなにしてみたり。波紋?破門?ハモン?はもん?HAMON?

設立当時、“デザイン”と“音楽”を大きな“芸術”という括りで考えていた自分は、どうしても団体のネーミングに“デザイン”のkeywordを引っ掛けたかった。(大して芸術の知識も無いというのに!!)そこで辞書をひっくり返しながら思い立ったのが、以下のフレーズ。

Harmony of Art and Movement by Orchestral Network
(芸術の調和と、オーケストラネットワークによる活動)

じつは、ここに至るまでにもう1プロセスあり、

Human Artistic Movement and Orchestral Network
(人間の芸術的な活動と、オーケストラネットワーク)

という案もあり、意味不明な後者にならず、今は良かったと思う。

名称決定に至る少し前のこと、当時履修していた必修講義「英語Ⅰ(講義名はうる覚えです。ごめんなさい。)」の講師Mr.Landerを訪ね、ネイティブチェックを入れてもらったところ、「Hamon(ハモン)はそのまま発音すると、hum(ハム)になってしまうので良くない」と。「オーケストラ ハム? ハム。ハムかぁ・・・。美味しそうな、美味しくなさそうな・・・・」という様なやり取りを、自分の下手糞な英語で問答し悪戦苦闘した挙句、、、

皆様、お気づきでしょうか。アポストロフィー(’)を。

デザイナー清水慶太氏と相談し、ならばhaとmonの間に(’)を入れたらいいじゃないか、という話になり、ようやく「ha’mon」となったのでした。設立当時の団員募集要項や、チラシ、本番のパンフレット、清水氏には何かと世話になり、何より10年間使っているハモンのロゴマークも、清水氏のデザインによるものです。今この場を借りて御礼申し上げる次第で御座います。ちなみに、「ロゴ制作」というデザイン費用の相場を知ったのは、それから何年も後のことです。

今回の創立10周年演奏会(18回)から遡り、過去18回の演奏会のパンフレットに関して、他では類を見ないデザインセンスによって、我々プレイヤーが助けられているのも、デザイナ清水氏の敷いてくれたレールに由るものです。

~オーケストラハモン第18回演奏会(2008/1/12@サントリーホール)チラシに掲載~